巡りゆく季節のなかで

自由に、思いのままに、生きる。

はじまりの朝

しとしと降る雨の音を聞きながら、

いつしか私は静かに夢から醒めた。

昨日の天気予報で明日は雨だと予想

していたことを、なんとなく思い出す。

朝が苦手な私だが、自然の恵みを

感じながらの目覚めは別。

朝日に照らされて起きるのも決して

悪いわけではないのだが、ときに

眩しすぎると感じてしまうことが

あるので、私はどちらかといえば

雨の日が好きであった。

「あー今日も1日が始まる」

心の叫びを口に出してみると、

思っていた以上に声がかすれて

不思議と現実味が増した。

今日の1日の流れをさっと頭のなかで

描いてみる。

「よし、いける!」理由のない自信以上に

頼もしいものはないと思えた。

しめった風がアスファルトの匂いを

部屋へ連れてきたが、

私の心にはすでに虹がかかっていた。

 

🎼人生を語らず

作詞作曲:吉田拓郎

 

朝日が昇るから起きるんじゃなくて

目覚める時だから旅をする

教えられるものに別れを告げて

届かないものを身近に感じて

越えて行けそこを越えて行けそれを

今はまだ人生を人生を語らず

嵐の中に人の姿を見たら

消えいるような叫びをきこう

わかり合うよりはたしかめ合う事だ

季節のめぐる中で今日をたしかめる

越えて行けそこを越えて行けそれを

今はまだ人生を人生を語らず

あの人のための自分などと言わず

あの人のために去り行く事だ

空を飛ぶ事よりは地をはうために

口を閉ざすんだ臆病者として

越えて行けそこを越えて行けそれを

今はまだ人生を人生を語らず

おそすぎる事はない早すぎる冬よりも

始発電車は行け風を切ってすすめ

目の前のコップの水をひと息に

のみほせば傷もいえるし

それからでもおそくない

越えて行けそこを越えて行けそれを

今はまだ人生を人生を語らず

今はまだまだ人生を語らず

目の前にもまだ道はなし

越えるものはすべて手さぐりの中で

見知らぬ旅人に夢よ多かれ

越えて行けそこを越えて行けそれを

今はまだ人生を人生を語らず

越えて行けそこを越えて行けそれを

今はまだ人生を人生を語らず

🎧https://youtu.be/O_YzOz68m7M