巡りゆく季節のなかで

自由に、思いのままに、生きる。

忘れかけた日々

つまずいて転んで怪我をして、

なにをしたって失敗で。

モノクロの毎日に彩りを添えたくて、

私は君に恋をした。

酸いも甘いも人生だと教えてくれた

君のすべてが愛おしい。

秘めた想いが破裂して

もう限界だと感じたときに、

また傍にいてくれたなら。

 

今日は遠回りでもして帰ろうか、

しりとりでもして帰ろうか。

ならない携帯、華やかな街並み。

グラスの先に見えた君の面影が

しずかに揺れている。

 

時代についていけなくて、

足りないところばかりを補おうとして、

いつしか体が悲鳴をあげていた。

頑張りすぎている君に

僕はこれ以上頑張れとはいえないと

伝えてくれたとき、

なにかが弾けてとんでった。

溢れた涙が頬をつたい、

やがて大きな海へと流れてゆく。

寄せては引く波に思い出の箱を預けて

遥かはてまで届けておくれ。

 

今日は遠回りでもして帰ろうか、

しりとりでもして帰ろうか。

ならない携帯、華やかな街並み。

グラスの先に見えた君の面影が

しずかに揺れている。