巡りゆく季節のなかで

自由に、思いのままに、生きる。

思い出からの一歩

こんなにも昔の記憶を

辿ってしまうのはなぜ?

なにもなかった恋だから、

なにもかもが美化されて

思い出だけが輝いている。

あのとき、

もしかして、もしかしたら?

人生のすべてが変わるかもしれない

スイッチを、わたしは押すことが

できなかった。そのことを今なお

後悔している。

もうあとには戻れない。

今この瞬間を生きて、未来を変える

しかないのだ。思い描いた未来に

近づくために、待っている時間はない。

 

素直に口に出さなきゃ、

なにひとつ伝わらない。

以心伝心はそのあとだ。

君の心に住み着きたくて、

昨日より一歩進んでみるよ。

 

退屈な夜にふと君のことを思い出す。

すねた顔さえも愛おしくて、

たまらなくなって…

窓を開けて外の空気を吸ってみた。

夜の匂いとグラスから漂うワインの

香りがなんともいえない心地よさを

醸し出す。空には星がちりばめられ、

すべてを綺麗にみせている。

遠くにあるものは、

届かないから美しい。

どこかで「本当にそうかな」と

意地悪そうに笑う君の声がする。

 

素直に口に出さなきゃ、

なにひとつ伝わらない。

以心伝心はそのあとだ。

君の心に住み着きたくて、

昨日より一歩進んでみるよ。